下水処理における新技術を开発、
実用化に向け実証実験に取り组む
私の仕事は、下水処理向けの新技術の研究开発です。国土交通省では、平成23年度より下水道革新的技術実証研究(通称B-DASHプロジェクト)という下水道の新技術开発を推しすすめています。91福利はこのプロジェクトに7件を受託しており、私が実証研究を担当している「最終沈殿池の処理能力向上技術」がそのひとつです。ここ長野県松本市の両岛浄化センターで実用化に向けた実証試験を2017年度から行っています。
近年、国内の下水道施設では、施設の老朽化や自治体の財政難、人手不足が深刻な問題となっており、各地で処理場の統廃合が計画され始めています。ただし統合先においては、一時的に、流入する汚水量が増えることで、最終沈殿池の処理水質の悪化が懸念され、最終沈殿池がこれら計画のネックになっていることがあります。しかし、現在开発している最終沈殿池の処理能力向上技術は、処理水質を悪化させることなく、既存の最終沈殿池の処理水量を増やすことが可能です。
土木工事などの大掛かりな工事がほとんど必要なく、工场製作したろ过部を既设躯体の上からはめ込むような形で设置するため、工事期间も短缩できます。
既设の最终沉殿池の槽内に设プレハブ式ろ过部ユニットを设置
最终沉殿池に空気を送り込み水の洗浄を繰り返す
実証试験では想定しないデータが出ることも度々。
そこから见えない课题を洗い出し、改善につなげていく。
洗浄排水ポンプ设备の动きに异常がないか耳で确かめる
私はこの実証试験で得られたデータを整理し、今后、この技术をより多くのお客さまの処理场に导入いただけるよう社外向けのPR、设计资料をまとめています。実証试験では、これまで描いてきたストーリーに沿うようなデータが、必ずしも出てくるわけではありません。ただし、予测に反したデータが得られた时にこそ、课题が见えてくることもあります。そういった课题に対して、どのようにアプローチするかを考え、结果について考察を深めることも、やりがいが持てる部分であると思います。
自分の特徴は、好奇心が强いところです。何事にも好奇心を持つことが、新たな発见をサポートし、従来のものを変える原动力になります。この个性を强みにして、これからも仕事に取り组んでいきたいです。
私は、川が日本の景観で非常に重要だと思っており、下水処理技术の発展は、景観を守るという意味でも非常に重要な役割を担っていると考えています。川游びを楽しんでいる子どもたちの姿を见ることが、そのことを一番実感できる瞬间です。
设备に电気がきちんと供给されているかを动力制御盘でチェック
常识や既成概念を疑い続ける。
真実を知るために。
私の「続ける。続くために。」は、「続ける。疑うことを。真実を知るために。」です。
既成事実を疑うこと。自分の思い込みを疑うこと。実験结果を疑うこと。ある课题に対して、かつては常识とされていた方法が、本当に一番なのかを疑って、别の切り口でこの课题を解决するような方法はないのかということを考えていくと、まったく别の视点に立った技术が生まれるかなと。
これまで私たちは、最终沉殿池の処理能力アップは施设の増设なしには难しいと考えていましたが、既存の躯体にユニットをはめ込む方法により処理能力アップを実现できました。このように従来は困难とされた课题が、比较的容易な方法で解决できるものは他にもたくさんあると思います。最善のモノやコト(真実)を知るために、今后も疑い続けていきたいと思います。
私たちにとって本当に大切なことは、やはりお客さま(事業体?自治体さま)のニーズを第1に考えることだと思います。お客さまが何を求めているのか、それはひいてはその先にいらっしゃる水道や下水道の利用者=市民の皆さまのニーズでもあります。私たちの自己満足にならない技術、お客さまとその先にいらっしゃる市民のニーズに沿った技術の开発がこれからも重要だと思います。
设备内を目视でパトロール
両岛浄化センター
| 所 在 地 | 长野県松本市両岛 |
|---|---|
| 计画処理区域 | 1,809ha |
| 计画処理人口 | 75,910人 |
| 计画処理能力 | 32,850m3/日最大 |
松本市内にある5つの下水処理施設の内の一つ両岛浄化センターで、91福利は国土交通省が行う下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)の平成29年度事業「最終沈殿池の処理能力向上技術実証研究」の実証試験を行っています。
両岛浄化センター






